対談

第1回の対談は平成27年度会長柏原隆宏と平成28年度会長春田茂樹の新旧会長対談が実現しました。
大自青のこれからと大阪の自動車業界のこれからについて、語っていただきました。

一年間振り返って

春田「柏原さんは会長任期の一年間の感想を聞かせて下さい。」

柏原「本音で言うと、やり残したことが沢山あります。自社事業の多忙な時期が重なったこともあり、大自青の会長職に100%の力を出し切れたと言い切れないことが心残りです。ただ、役員メンバーや、各委員会メンバーの中にも大自青を変えると言う風潮が出来てきて、各委員会がしっかりと役割を果たして支えてくれたので、充実した一年になりました。メンバーの皆様に感謝です。結果として『魅力的な活動を通じて新入会員を迎え入れる』という理想の形で、数名の新たな会員を迎えることが出来ました。又、IFC(インポートカーフューチャークラブ)や、大阪府自動車車体整備協同組合青年部とのコラボ企画を実現したりと、新しい企画にも取り組めたことは大きな成果でした。日刊自動車新聞社にもご協力をいただき大自青の記事を沢山取り上げて掲載してもらいました。新しい企画を実現する為のメンバー負担は大きかったとは思いますが、しっかりと大自青をアピール出来たと思います。」

春田「私も副会長として柏原会長を見てきましたが、蒔いた種は、最後にはしっかりと実を結んだと僕は感じてました。特に、新規会員の募集についてはすごく成果が上がりましたとね!」

柏原「大自青という魅力的な団体をアピールしたいという思いを、各委員会が実行してくれた結果として入りたいって思ってくれる方との縁が繋がったんだと思います。」

春田「結果としては、会長としてしっかりと結果を出された訳ですね。バトンを受ける私も身を引き締めて頑張ります!」

自動車業界の未来について

柏原「人口減少が進む中で、必然として車の保有台数は減っていきます。これは紛れない現実ですよね。そうすると自整業の企業数は減っていくことになると思います。実際に周囲にも「自分の代で廃業する」といった年配の自整業店は少なくないし、これから厳しくなる自動車整備業界では自然淘汰される企業も増えるかもしれません。でも、無くなることは絶対ない業界であるとも思います。この厳しい業界の中で勝ち残ることの出来るメンバーが揃っているし、日々の活動や情報交換の中で、もっと勉強して、個々の会社も発展させて、業界をリードするような団体に大自青はならなければいけないと考えています。」

春田「自然淘汰は、当然出てきますね。それは自動車業界だけではないよね。」

柏原「そうそう、人口が減る以上、国内市場はどんどん縮小していくんでね。どのような業界でも、今のままで安泰に発展していくという時代ではないと思ってて、勝ち抜くためには、我々はもっと努力や工夫が必要だと思います。」

春田「たしかに、今のままでは安泰はしんどいでしょうね。 自動車発展の為の大切な要素の1つとして整備士確保も大きな課題ですね」

柏原「人材確保は確かに大きな課題ですね。」

春田「自整業全体として、人材確保は、大きなテーマになってきているし、我々としても、仕事はあっても、人材が足りなければ・・・とゆーこともあるんでね…」

柏原「そうですね、業界の人材不足という課題は、一過性ではなくて、今後もっと難しくなると思います。自動車整備業はサービス業なので、優秀な人材無くして商売は出来ないと思っています。私の会社でも、採用活動と社員教育には、今一番力を入れていて、多少無理をしてでも、採用枠を増やして、優秀な人材を育成していこうと取り組んでいます。」

業界をより盛り上げるには

柏原「業界を盛り上げるには…まあ、我々やろうね。大げさかも知れないけど、大自青の若いメンバーは、必ず業界発展のキーになってくると思う。経験と年齢を重ねると保守的にならざる得ない面も出てくる。大自青は若いメンバーで構成されている団体やから、保守よりも前進を選ぶ団体、だから業界のキーになっていくべき団体やと思う。少し大層な言い方かもしれないけどね。」

春田「現実たしかにそうですよね。若い人、ご年配の方で保守的になってしまう方人もたくさんいてはるやろうし、やっぱり盛り上げていくには、我々30代40代世代が、中心に頑張れたらなと。」

柏原「大自青には、特にしがらみがないのも特徴やと思う…。」

春田「何かに縛られることなく、やろうと思ったらできるわけですよね。」

柏原「若い世代の団体であり、縦のしがらみがない、大自青がポイントじゃないですかね。」

春田「そういうことですね。
業界を盛り上げていくために、やっぱり我々メンバーを中心に引っ張っていかなければならない。そのためにやっぱり我々は、もっと仲間も増やして、力を蓄えなければあかんという事ですよね。」

柏原「そうそう、何か大きなことを成し遂げるには、数も必要やからね。」

春田「ですよね。やっぱり業界を盛り上げるために、ボリューム必要ってところで、メンバーの数を増やすことも大切ですね。」

柏原「今の自分達に満足する事なく、もっと内部でお互いに高め合っていかないとあかんし、対外的な業界のアピールもやって行かなければいけない。我々は自動車のプロ集団として、社会的な信用力を上げていかないといけないし、整備業の地位も向上させていきたい。職人気質も大切だけど、町の現業っているイメージを払拭できる新しいスタイルも模索していかなければいけないと思う。」

春田「まさしく言う通りですね。」

柏原「春田さんには、次の1年で会長として春田さんのスタイルで大自青を盛り上げて下さい。」

2015年度総括と2016年度の展望

柏原「私の会長年度は、将来的な業界発展と目先の業績向上を目指してスタートして、それぞれに委員会を組んで取り組んで来ました。業界発展の為に大自青が担う役割のはたくさんある中で、2015年はほんの一部分しか出来ていないかもしれないけれど、確かに第一歩は踏み出したと思ってます。業績向上の面では、大自青の活動をする為にも、個々の企業はしっかりと収益を上げな ければならないし、それぞれが会社経営に携わっているのだから、未来の業界発展の為の投資だけでなく、しっかり儲かる会社運営を行っているメンバーの集まりであってこそ、その魅力が人を集めると思う。2015年度は終わったけどゴールを迎えた訳ではなく、私は前任の吉田さんから会長職を 引き継いだ時に、業界発展の意思を引き継いで1年間走って来たので、春田さんにも業界発展の意思は引き継ぎたいと思います。ところで、今年度の未来創造委員会とは?」

春田「業界発展というよりは、会員メンバーのことを指してます。」

柏原「確かに会員メンバーは大切やと思う。個人のことを考えれば大自青のこと、大自青ことを考えれば業界のことになる。全て繋がっていると思う。だから、会員メンバーの先に業界発展を考えてもらえたらなと思う。」

春田「分かりました。たしかに言う通りですね。業界発展ですね。昨年度もったいなかったのが、もうちょっと委員会の中でバランス上手くが取れてたら、もっとまとまりが取れたのかなと。上手に役員会の中で連携がとれなくて、もうちょっとやり方変えたら、もっとスムーズにいったやろうなって思ってました。今年は、その辺りの組織運営にも改革が必要かなと考えています。」

柏原「大自青の組織運営の手腕にも期待しています!」

春田「今年度の委員会は、総務委員会と、未来創造委員会の2つにしました。」

柏原「私が委員会を3つにしたのは、少数精鋭で、全会員が能力を発揮できる組織にしたかった。」

春田「私は委員会を2つに集約する方法で、会員の力を発揮して貰えるように頑張ります。」

柏原「春田会長の手腕楽しみにしてます!来年も新しい会員を迎えられるような魅力ある大自青となれるよう直前会長として協力させて貰います!!」

春田「よろしくお願いします。」

柏原「最後に会長年度の意気込みを聞かせて下さい。」

春田「せっかくみんな集まるんやから、楽しく身になるような集まりで、少しでも多くの仲間を増やして、将来入って良かったなと思ってもらえるような会議所になるように頑張っていきます!」

有限会社春田自動車

平成28年度会長春田 茂樹

株式会社ロードカー

平成27年度会長柏原 隆宏

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