第2回の対談は平成28年度会長春田茂樹と平成29年度会長辻野秀範の新旧会長対談が実現しました。
大自青のこれからと大阪の自動車業界のこれからについて、語っていただきました。
2016年度総括と2017年度展望
春田最初私がスタートさせて頂いた時は、昨年の柏原会長から会員の増員活動に力を入れはじめ、大自青がイメージチェンジで変わりつつあったところで引き継ぎさせていただいたものの、大自青の会員数が少なくなってきていたことと、毎月の例会への参加人数が減ってきた流れがあり、更に増員活動に力を入れていかないといけないなと思っていました。
結果として、今年度はたくさんの人が例会に集まってもらえるようになったし、新入会員も沢山入会して頂いたので、流れはとても良い1年だったのではないかと思います。
また、今までになかった自動車整備の専門学校との交流の場を設けることもできるなど、大阪自動車青年会議所の存在意義を発揮できたのではないでしょうか。
逆に2017年の展望は辻野さんの中でありますか?
辻野大自青って”これをやらないといけない”という決まったものは、案外無いと思うんです。
その中で昨年度は、新しい会員が沢山入会し、様々なことを勉強しようということに注力されていたかと思うんです。それを受けて、29年度は入会年度の浅いメンバーが多い中で、次は大自青という団体としてどういったことをできるんだということを探るより、次の段階として、各メンバーの自身のレベルアップを意識することが大事だと考えています。そうすることで、結果として大自青がステップアップする1年になれるのでは、と考えております。
昨年度は春田会長のご尽力のおかげで新入会員が増えとてもよかったと思います。ただ、これは常にある問題ですが、我々大自青は45歳という卒業年度があるなかで、この先10年20年続けられるかというとそうではなくて、5年経てばまた会員数が少なくなっていくと言う悩みと、30代前後というメンバーが本当に自動車業界を引き継ぎ出来ているのかということがありますので、そのあたりも注力していければなと思います。
1年間を振り返って
春田私自身としては、会長というポジションを任せていただき、よく勉強させていただきました。
自分の中の価値観を新たに見出せましたし、新しい人とのお付き合いもできました。また、これまでの人との付き合いが濃くなったというのもありますね。1年間通して、しんどかった部分はあったはずですが、今思い返すと特に出てこないんです。とにかく、精一杯やったからかなと思います。
辻野自己採点するなら何点お付けになられますか。
春田80点くらいつけても怒られないですよね?(笑)
足りない20点は、お別れ例会がもう少しよくできたかなという点と、すべての人を引っ張っていく力が少し弱かったかなと自分では思ってます。
プレッシャーを与えるわけではないですが、辻野会長には是非100点を目指していただきたいですね(笑)
辻野プレッシャーですね(笑)
もちろん100点を目指して、1年間やりきります。
新会長に期待すること、やってほしいこと
春田おそらく期待されても辻野さんが困るから何か言うのも難しいですね。
私自身だったら期待されたくなし、やってほしいことを言われたく無いです笑)
辻野そんなことはないですよ(笑)
春田会長が昨年に成果を出された一つで、是非とも引き継ぎたいところでいうと、整備専門学校への訪問です。これから社会人になる方へ大自青という団体あり、こんな人がいるということをアピールできますし。春からの採用も1名決まったということで実績もできたことで、人材難という業界の中で大きなメリットだと考えています。年度が変わっても、是非、大自青のPRを続けたいと考えています。
春田そうですね。自動車整備の専門学校とのセッションは、これからも受け継いでやってもらえることが理想ですね。ただし、去年と同じ内容だと、おもしろくないからバージョンアップしてもらえると嬉しいですね。本当は動画など作って、ビジュアルに訴えたかったけど予算の関係上できなかった。我々の価値観に固執するのではなく、若い世代の新しい価値観に訴えていくことに注力していただくことが期待することですかね。
辻野なるほど。若い世代の価値観ということですと、29年度に関しては、必ずしも会長主導というわけではなく、委員会が主導で動いていただくことを多くしているんです。なぜかというと、これまでの流れも大事ですが、多くの新入会員の意見をたくさん取り入れていきたんです。若い委員長を抜擢したり、若い意見が通りやすくなるような環境作りをすつことで新しい大自青になるだろうし、若い力をとりいれやすくなることが人材難という問題の一つの解決策になるんじゃないかなとは思っています。
春田是非、バージョンアップした大阪自動車青年会議所を見せてください。
前会長からのアドバイス
春田アドバイスは特に無いです(笑)
私自身は細かく計画を立てて、実行していくタイプというよりは、ゴールだけ決めて途中の細かい衣部分は臨機応変に対応していければというやり方なんですが、おそらく、辻野さんはそういったタイプでは無いのではないでしょうか。
辻野そうですね。特に大自青ゴールを決めてしまうというよりは、そこもメンバーと共に決めていければと考えています。29年度は若い委員長を抜擢した中で、まだまだ大自青に染まってない方から、意見や計画などが悩みながら出てくることは目に見えているんです。何が出てくるかはやっぱり不安ですが、49:51くらいの割合で期待と楽しみが少し上回ってます(笑)
全部丸投げという訳ではなく、その中で会員を引っ張っていけるような会長にならないといけないと思っています。
春田やっぱり私とタイプが全然違いますね(笑)
どちらかといえば私は、目標などに向かって「いくぞー!!」というタイプですが、辻野さんはある程度、個々に自由にさせて、その中で出てきたものを上手く昇華させていくという感じですね。
辻野はい、大自青ではそのやり方をしようかなと。これが例えば会社経営になると違った動き方にはなるのかなと思います。会社経営となると中々失敗できないけど、様々なことが擬似体験できる大自青だからこそ各人にトライをしてもらって、失敗したら助け舟を出していけばいいかなという感じですね。
春田私からとやかく言うよりは、辻野会長のやり方で是非とも大自青を盛り上げてください。
自動車業界の未来について
春田未来はどの辺りまで考えればいいかっていうのもありますよね。今は特に変化のスピードが早い時代だと思うんです。だから、5年あれば未来って全然違う世界になっているんじゃないかなと思うんです。車の技術だけでも様々な技術が出てきていますよね。
辻野技術の革新もそうですし、人の考え方や価値観も変化が出てると思います。ここ数年で、お客様とお店の付き合い方も変わっている気がするんです。人と人と言う関係性が希薄になりつつあるのかなと。まだまだもちろん、人で選んで頂いている方もいらっしゃって、そういう方も大切にしていかないといけないです。この先どういう流れになるのかは正直な所、誰もわかってないと思うんです。これは自動車業界に限らず、5年先の未来はだれも見えないのかなと。だからと言って、若い世代の我々が手を止めていたら、何も変わらない業界になってしまうので、答えはどうなるかわからないですが、我々なりに進んでいかないといけないですね。
春田人の価値観が大きく変わったのは、間違いないですね。それも地域によって時間差もあるし、特色もあるから、自分の会社はこうしていくと言う、明確なビジョンを持っていることが、生き残っていく中で一番大事だと思います。自分の会社をどうしたいかということがないと、業界の未来も語れないと私は思います。
辻野仰る通りですね。まず個々の会社がしっかりとしたビジョンを持つことで、自動車業界の明るい未来を語ることができるのかもしれないですね。
業界をより盛り上げるには
春田自動車のファンを増やしていくということはもちろん大事ですが、まず、我々の業界で働く人材を確保していくということが大事だと考えています。人材確保という問題が結構難しいのですが、、、。
辻野そうですね。人を集めることに関していうと全てに言えることだと思うのですが、そこに魅力がないといけないと思うんです。大自青でいうと、メンバーがイキイキと仕事をして、業績がメキメキ向上していかないと、魅力的な会にはならないと思うんです。こうなりたいと口だけで終わらず、次の展望や新しい取り組みなどを、それこそ若いメンバーで切磋琢磨しながらチャレンジしていく。会員同士が刺激しあえる集団になれば、自ずと自分も大自青に入会したいという方が増えることにつながるのかなと思います。
春田人の活性化という意味ではそういうことですね。 やっぱり人を確保するっていうのはやっぱり一番大変ですね。大自青が盛り上がっていけば、自然と自動車業界も盛り上がっていけるような団体でありたいですね。
辻野そうですね。大自青がそのポジションを担っていけるように取り組んでいければと思います。
新会長としての意気込み
辻野平成29年度は、3つの委員会から構成されています。 若い会員を中心に委員会活動をしていただくことになるんですが、その若い力を思う存分発揮し、自由な発想を持って、大自青を盛り上げていってほしいですね。 また、平成28年は春田前会長を筆頭に動いていただき、新入会員を10人増員いたしましたが、越せるような増員活動を行っていきたいです。
春田:是非頑張って下さい!
近畿自動車株式会社
平成29年度会長辻野 秀範
有限会社春田自動車
平成28年度会長春田 茂樹