大変革期の自動車業界において、CASE領域の技術革新、クリーンエネルギー領域での開発競争は激化し、それに伴う法改正と技術対応が必要な状況が続いています。一方、大手事業者による試験データの不正、保険金不正請求問題などの不祥事が相次ぎ、自動車業界に対するユーザーの目は益々厳しくなり、我々自動車整備事業者も信頼回復に努めるべくコンプライアンスの徹底が求められています。
このように厳しさを増す社会情勢の中での舵取りは困難を極めますが、日々お客様と直接向き合う自動車整備事業者としての社会的意義や信念を改めて見直し『事業者としてお客様の為に』『経営者として自社の為に』『大阪自動車青年会議所(以下大自青)として業界の為に』それぞれ何をすべきかをしっかりと学び考え研究し、共に未来を切り拓く一年と位置づけ活動して参ります。
本年度のスローガン「新たな一歩を踏み出そう~Enjoy business with passion~」には、大変革期の最中において効率や数字だけに追われるのではなく、商売に「働くように遊び、遊ぶように働く」要素を組み込み、青年としての情熱を加え、楽しんで学びながら皆が各社と自身を成長させる一歩を踏み出す決意を込めています。
その為に、本年度は2委員会を設置し次の目的をもって活動を進めてまいります。
【総務広報委員会】
総会をはじめとする基幹となる事業運営や継続事業を担う委員会として、年度の繋がりに重点を置きながら、単純な踏襲ではなく改善と研鑽の意識を持つことで、委員会活動にやりがいを感じる運営を目指します。
【意識改革委員会】
大変革期の先にある未来に向けて発展する事業を目指し、経営側面と現場側面の2つの視点を持って意識改革を促す企画運営を目指します。
また、両委員会の活動や月例会に加え、自主的に楽しんで学ぶ機会を設けることで、委員会の垣根を越えた交流や活動を実施し、大自青全体の結束と企画力を高める活動を行います。
そして、メンバーと共に取り組む最重要課題は新入会員獲得です。大自青は同じ自動車整備事業者でありながら多種多様な強みを持つメンバー達が刺激を与えあい切磋琢磨し、力強く進み続けている会です。
その魅力ある大自青活動を発信することで「おもしろそう」「楽しそう」と共感を呼び賛同して新たな仲間が加わり、共に成長していく輪が広がるように働きかけ必ず成果に繋げます。
これらの全ての事業において、会員一人一人の力の積み重ねがあっての大自青の運営です。その当事者である意識を皆が持つことで、この業界の発展と、社会に貢献出来る活動を推し進める原動力とし、その一歩の積み重ねが各々の成長につながるような大自青の運営を目指します。
結びになりますが、歴史ある大自青の中で一翼を担えるように皆で力を合わせ全力で精一杯進んでいく所存であります。関係官庁、関係諸団体、先輩諸兄の絶大なるご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年4月4日
大阪自動車青年会議所
会 長 石川 幹伸