対談

第8回の対談は令和4年度会長大森太朗君と令和5年度会長糀谷考正君との新旧会長対談が実現しました。
大自青のこれからと会長としての1年間を振り返っていただきました。

令和4年度を振り返って

大森 会長職が決まってから、withコロナの状況の中で今年はブレーキを踏まずに行きたいと思っていました。ひとつ心残りなのが、8月の家族例会を中止にしたことです。ちょうどコロナが増えたタイミングでしたので、もしコロナにかかってしまったら会社を休まないといけない、会社に迷惑を掛けてしまったらと考えて、やむなく中止にしました。それ以外は、通常通り対面で開催できてよかったです。
その中でも、7月の例会のときにチャーターメンバーの先輩をお呼びすることができたのが大きな出来事でした。一年の中心だったのはやはり近青協の当番幹事でしたので、それに向かって走りました。みなさん一丸となって、会の成功に向けてがんばってくれました僕は何もしていなくて。周りの優秀な方々に担いでもらって成功したと思っています。みなさんには本当に感謝しています。
通常運転に戻ってすぐの年でしたので、思い出しながらやることも多くて。周りがサポートしてくれたので一年が無事終わりました。
おかげさまで、次の会長である糀谷さんへのバトンもスムーズに渡すことができました。

業界を盛り上げるには(自動車業界の未来について)

大森 整備士自体の成り手がいない、辞めてしまうことを解決しないと未来がないと思っています。その反面、整備士が少なくなることによって整備士の地位が上がるのではとも考えています。整備士もその他のスタッフも含めて、全員の未来につながる取り組みがしたい。世界的なEV化の流れの中でTOYOTAがどのような立ち位置を取るのかで、こちらも決めないといけないと思います。

糀谷 人は絶対必要ですよね。仕事はたくさんある状態なので、人手を増やしたい。

大森 業界としても、セーブしないと回せないくらい仕事はあります。
今まではどんな仕事でも欲しい状態でしたが、今では手が回らなくなってきました。単価の安い仕事から、エンドユーザーと直接やりとりするような単価のいい仕事をするようになっていっている印象があります。
僕らの会社でも予約が中心になっていて、飛び込みで来ていただいたお客様の対応ができない状態です。

糀谷 車屋自体が減っているのもあると思います。整備や車検など、車屋として普通のことをしていてもお客様にすごく喜んでいただける。
僕らの仕事は技術がしっかり身につく仕事です。EVの流れはあってもまだまだ未来は暗くないと思います。飲食店などは若い人がいっぱい来るのに、なぜ整備業界には人が来ないのか?人がいなくなると整備や車検が追いつきません。整備士も人の命を預かる大切な仕事です。

大森 そうですね。人の命を預かる整備士の地位がいまだに低いのは不思議です。
そこも含めて、会として今後に繋げていけるような例会をしていきたいです。

来年度の方向性

糀谷 来年は委員会を3つ立ち上げます。もっとお客さんに喜んでもらうには、未来に繋げていくには、今の業務をブラッシュアップしていくには、EVに対応して何をしていくべきか、をこれから勉強して発信していきたいと思っています。
僕自身はあまり「こうしたい」というのはないのですが、会長としてやるべきことをしっかりしていきたいです。

大森 私も糀谷さんくらいの年齢のときはあまり多くのことは考えていなかったのですが、自分が代表になってからいろいろと考えるようになりました。社員や会社に対する責任の重みが違います。社員を幸せにするにはどうしたらいいか、日々楽しく仕事をしてもらうには何をすべきか、明るい未来をつくるにはどうしたらいいかを考えています。
大自青では同じ立場の人がたくさんいて、本気で相談しあえる。そういう環境がとてもありがたいし大切だと思います。

糀谷 まだ僕はプレイヤー感が抜けない部分もありますが、大森さんのように考えていきたいです。

大森 私の場合、代替わりの時期は突然だったので、自分の中でのギャップがすごかった。特に以前より自分の意見が社内にしっかり伝わるようになったことで、自分の発言に対する責任が重くなったと感じます。あと糀谷さんが会長されるにあたってアドバイスをするとすれば、あまり感情的にならないように気を付けていくことですかね。

糀谷 僕もそれは気を付けようと思っています。自分が引っ張っていくというよりも、皆さんの意見も大切にしたい。大森さんはピンポイントでしっかり意見をくださる印象があります。

大森 会長や社長だと、自分が意見を言うと周りがそっちに引っ張られるので、場合によっては意見をあまり言わないようにしています。企画や作りあげるものはその人なりにがんばったものがあって、それを一言でダメと言うのは違うと思う。そういうことにならないようにだけはしたいです。元々の指針から外れていなければ、それでよいと思うので。自分が会長職を務めたこの一年間はそのスタンスできていました。

糀谷 ついつい手を出したくなるタイプなんですが、皆を信じて任せるようにしていきたいです。

大森 会社でも自分でやる方が早いと思っても、ひとに任せることも大切。自分は他にできることがあるので、任せられる部分は任せた方が周りへの信頼にも繋がります。

新会長の意気込み

糀谷 自分が会長の年に「こうしよう」というものはないが、大自青に恩返ししたいと思っています。今年は50周年なので、なんとしても成功させたいです。大自青は本当に素晴らしい会。50周年記念式典で、直接お会いしたことのない先輩方にも感謝を伝えたい。
あとは大自青で自分達ができるようになったこと、成し遂げたことを発信していきたいと思っています。
来年は皆が好きなことをできる一年にしたいです。出席率がよくないメンバーもまだいるので、面白い活動ができれば全員のやる気が出るかもしれません。皆が盛り上がる方が活気が出て、大自青として会がもっとよくなっていくと思います。

大森 いい心がけですね。

糀谷 あとは専門学校への訪問ですね。いつも3社を選定して出席しているのですが、1社あたりの持ち時間が少ないのでかなり駆け足になってしまいます。今回は試験的に1、2社の出席にして、1社あたりの時間を長くとるなどしてみたいです。

大森 50周年式典は結構大きな行事ですが、不安ではないですか?

糀谷 今年近青協があったので、あまり不安はないです。たくさんの人を巻き込んで大きい式典を行う点は一緒なので、言い方は悪いけど予行演習になったというか。自分自身も勉強になったので、近青協に関われてよかったと思います。

大森 支え合えるのが大自青のいいところ。自分の会社が大変なときは大自青での役割は他の人に頼んだらいいと思っています。感謝の心を持っていれば、助けてくれる人は周りにたくさんいます。

糀谷 自分が大変であることを言えずに会社も大自青の仕事も抱え込んでしまう人もいると思うのですが、言ったら周りは必ず助けてくれます。大自青の仕事を負担に感じすぎる必要はないと思うので、「自分は意識高い系ではないし」と思う人も気軽に来てほしい。大自青では学べることがたくさんあるので、必ず自分の糧になると思います。

大森 それぞれ会社での立ち位置が違うので、時間がある人とない人がいる。手が空いている人がやればいいと思うんです。実際に、忙しいときは皆助け合っているのでその空気を大切にしてこれからも活動を続けていきたいです。

株式会社糀谷モータース商会

令和5年度会長糀谷 考正

株式会社大森自動車

令和4年度会長大森 太朗

対談バックナンバー