本年は、大阪・関西万博が開催され、世界中の未来に向けた英知が結集し、新しい技術や商品が展示されます。一方、自動車業界も未来に向けて電動化、カーボンニュートラル、CASE技術の進展など、大きな変革期を迎えています。これらは環境問題への対応だけでなく、新たなモビリティ社会の構築に向けた重要な転換点になります。
大手自動車メーカーも、次世代のグローバル市場での競争力を高める為に、戦略的に資本・技術・資源などにおいて統合・協業を繰り返しています。
一方で、国内市場においては少子高齢化や若者の車離れが進み、新たな価値提案や市場開拓が求められ、地方では高齢者の移動手段の確保を目的としたスマートモビリティの普及や無人運転車両の実証実験などが活発化し、都市部ではカーシェアリングやサブスクビジネスの拡大など、多様化するニーズへの対応が課題となっています。
これらの変化に対応し勝ち残るためには、新しいモビリティの提案に加え、先進技術に対応出来る人材育成など、業界全体での連携強化が課題となります。これらの課題にどのように向き合い、未来の成長につなげていくのか、共に未来に向けて真剣に取り組んで参ります。
令和7年度スローガン「TEAM UP 大自青!~明るい未来を見据えて~」
令和7年度は、変革の時代を共に乗り越え、業界全体の持続可能な未来を共に目指すスローガンを掲げました。
「TEAM UP」には、会員一人一人が協力し合い、情報や知識を共有しながら共に成長していこうという思いを込めました。
また、「明るい未来を見据えて」には、自分たちが信念を持ち、積極的に行動することで未来を切り拓き、全員で力を合わせて明るい未来を創り上げていく決意を表しています。
その為に本年度は総務広報委員会・情報戦略委員会・共創未来委員会の 3つの委員会を設置し、次の目的をもって活動を進めて参ります。
総務広報委員会は、総会を始めとする会の重要事業の運営を担う委員会です。本年度は基礎を大切に堅実で調和の取れた運営を進めます。また、大自青季報やホームページを活用して活動内容を発信し認知度を高めるとともに、全員が成功を分かち合うための委員会間の連携が強化される環境作りを目指します。
情報戦略委員会は、世界の自動車産業の最新動向の収集・共有を通じて、会員各社が変革と変化に対応するだけではなく、未来と世界の動向を見据えたグローバルな競争力強化を目指します。
共創未来委員会は、昨今のAI技術の進化がもたらす安全性向上や生産効率化といった可能性を追求します。同時に、データセキュリティや法規制対応などの課題にも対応し、各企業や会の運営に活用することで業界の強化を目指します。
そして、委員会の垣根を越えて全員で取り組む最重要課題は新入会員の獲得です。大阪自動車青年会議所は、多様な強みを持つ自動車整備事業者が集まり、刺激し合い、切磋琢磨しながら成長を続ける魅力的な会です。その魅力を積極的に発信し、新たな仲間を迎え成長の輪を広げ、新たな視点が加わることで会の発展を加速させます。
本年度、これらの活動を通じ、私たち大阪自動車青年会議所は持続可能な未来と次世代に誇れる業界の基盤作りを目指して、皆が成長出来る会運営に取り組んでいきます。
歴史と伝統ある大阪自動車青年会議所の会長という大役を担うにあたり、身の引き締まる思いでいっぱいです。まだまだ未熟ではございますが、この1年間、重責を噛みしめながらも、明るく前向きな姿勢で全力を尽くして活動して参ります。
私たち大阪自動車青年会議所は、この厳しい環境の中でも、業界の社会的地位を向上するべく、青年経営者達の英知と情熱を結集し乗り越えていきます。
つきましては、関係官庁、関係諸団体、先輩諸兄の絶大なるご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和7年4月3日
大阪自動車青年会議所
会 長 村上 貴隆